■ Hermann Abendroth のリハーサル ■

2005.04

Tahra

TAH 496




TAHRA (TAH 496 )

ブルックナー4番
リハーサル


ヘルマン・アーベントロート指揮
ライプツィヒ放送交響楽団
(Leipzig Radio Symphony Orchestra)
1949年11月16日


4分20秒

指揮棒でビシビシ譜面台叩いていたり、めちゃくちゃ厳しいリハーサルですが、 アーベントロートの指揮で演奏をしたことのある方の話だと、この録音でのリハーサルが アーベントロートの通常のリハーサルだったのだそうです。
オーケストラをとめてテンポ・ピッチ・アクセントについての指示をする時、 アーベントロートは実際に指揮棒を振りながら説明していたそうです。

[ 追記 2003.08.24 ]
ブルックナー4番リハーサル、この録音を聞かれた方が、どういう内容であるのかを 教えて下さって、知人を通じて伺ったことをまとめてみました。

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こうした合奏の練習というのは、通常は、パート練習が終わった後にやるはずだとのこと。 このリハーサルの録音の冒頭部分では、テンポ・ピッチの説明及びアクセント付け方の説明のみ なので、これは1回通しで練習をやった後だと思われる。 (かなり細かく注意・指示をしている。)
「さん、はい 」とアーベントロートが合図して合奏に入ってから、ずれているところが あって、ここでまず指揮棒でビシビシ譜面台叩いた後、怒って怒鳴っている。 管がスタッカートとノンスタッカートの区別をして演奏出来ていなかった。 そして、「 Nein ! Nein! 」(違う!そうじゃない!)と言ってとめている辺りでは 木管に事故があった。
こういうことは、新しく若いオーケストラだと見られがちな現象だ とのこと。しかし、この録音の最後の部分(段々音が小さくなって消えていく、一番最後のところ) では、演奏はちゃんと指揮者の指示に従って直ってきている。




Tahra

TAH 102




TAHRA (TAH 102)
「the Art of Hermann Abendroth, vol.I 」

ベートーヴェン 交響曲第4番 第2楽章
リハーサル

ヘルマン・アーベントロート指揮
ライプツィヒ放送交響楽団
(Leipzig Radio Symphony Orchestra)
1949年


4分20秒

「Danke.Danke.・・・」
と声をかけてオケの演奏を止めてから、ここはこう・・と指示するのが印象に残りますが、 これは、録音されていることを意識した上でのリハーサルだったため、仰っていることは 優しいです。(アーベントロートの通常のリハーサルというのは、指示は細かく大変厳しい もので、「 Nein ! Nein! 」(違う!そうじゃない!)の連続で、Danke なんて言わなかった、 という話でした。

なお、このリハーサルでアーベントロートが喋っている内容は、 ライナーノートに(仏語・独語・英語で)記載されていました。

ベルリン放送交響楽団





http://www.rundfunksinfonieorchester.com/orchester/geschichte.htm

ベルリン放送交響楽団の Geschichte(歴史)のページ。

アーベントロートの写真の下にある[ Video (DSL) ・ Video (56k/ISDN) ]で 利用のインターネット環境に合わせてクリックすると、 アーベントロートのリハーサル映像が以前見られます。

23秒

< チェリビダッケ指揮の映像(1946年)も[ 1分58秒 ]有ります。 >


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