■ アーベントロート指揮の録音を批評する前に。 ■ 2006.02 |
「ヘンデル 合奏協奏曲作品6協奏曲第6番」 (1944.10.24) アーベントロート指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス (TAH 106/107) TAH 106/107は中古CDショップで時々見かけました。まだお持ちでない方は是非入手される ことをオススメします。 知人の知人が、アーベントロート教授に教わったことのある音楽家から 「ライプツィヒ・ゲヴァントハウスとアーベントロート教授とのヘンデル、 Haendel Concerto Grosso op.6 No.6 はもう聴かれましたか??」 と尋ねられたことが数年前にあったそうです。日本の音楽評論家がこの録音に触れたことが あるかどうかは存じませんが、どうも世間一般の注目度は低い様な気がします。 しかし、教授に教わったことのある音楽家の間では 度々、このヘンデル:合奏協奏曲作品6協奏曲第6番は話題にのぼります。 「ウェーバー 魔弾の射手 序曲」 (1954) アーベントロート指揮、 ハンガリー国立歌劇場管弦楽団 ( ARL 93 ) 「ワーグナー ニュルンベルクのマイスタージンガー」 (1943) アーベントロート指揮、バイロイト祝祭管弦楽団&バイロイト祝祭合唱団 ( MONO 90174 ) アーベントロートに限らず、第二次世界大戦以前から活躍していた指揮者達は シンフォニー・コンサートだけではなく、オペラもよく振っていました。 オペラ指揮者としての側面も是非注目して頂ければ、と思います。 ARL93、これは中古CDショップにもなかなか置いてなくてかなり入手が難しいかもしれません。 (「ウェーバー 魔弾の射手 序曲」は どこかのレーベルで再CD化して下さるといいのですが・・・。) 「R. シュトラウス 交響詩『ドン・ファン』」 (1952.02.11) アーベントロート指揮、ライプツィヒ放送交響楽団 (TAH 138) アーベントロートはR . シュトラウスの曲をかなり早い時期から振っていた様です。 ----->> abendroth_strauss.html R . シュトラウスの60歳記念年や70歳記念年のコンサートも振っています。 「J.シュトラウスII世 Waldmeister(くるまば草) 序曲」 (1950.11.18) アーベントロート指揮、ライプツィヒ放送交響楽団 (TAH 141/142 又はTAH 358/361) アーベントロートは1953年01月19日・70歳の誕生日前夜(01月18日)にヨハン・シュトラウス2世の 「こうもり」 を指揮したらしいのですが、ヨハン・シュトラウスの曲はよく演奏していたそうです。 「レーガー 『ベックリンによる4つの音詩』」 (1941.2.20) アーベントロート指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラ (NM CLASSICS 97 017 ) 私はここ数年、アーベントロートのコンサート記録を断片的に拾ってみてきているのですが、 「レーガー 『ベックリンによる4つの音詩』」は度々指揮しておられた曲のようです。 アーベントロートはケルンのギュルツェニヒ管弦楽団を振ってた時期(1915年から1934年)に コンセルトヘボウへよく指揮しに行っていた様です。 「レーガー 『ベックリンによる4つの音詩』」に関しては、1950年8月15日・ライプツィヒ放送交響楽団 ( TAH 495/496 )の録音も有ります。1941年のコンセルトヘボウとの録音と聴き比べてみて頂ければ、 と思います。 「ブラームス交響曲第1番」 (1928.03.20) アーベントロート指揮、ロンドン交響楽団 (WHL 052 ) 「ブラームス交響曲第4番」 (1927.03.03) アーベントロート指揮、ロンドン交響楽団 (WHL 053 ) ブラームス研究で知られるウォルター・フリッシュ( Walter Frisch )教授が よく触れている録音。 |