■ アーベントロートが指揮した地(ドイツ以外の国で) ■
2006.01 |
(1)Die Musik in Geschichte und Gegenwart : allgemeine Enzyklopadie der Musik (MGG) 出版年 1949-1986年 この事典で、Hermann Abendroth の項は Karl Laux という方が書いています。 アーベントロート70歳の誕生日に寄せて文章を書いているProf.Dr. カール・ラウクス [ その70歳のお祝いの文章の日本語訳が徳間音楽工業(株)から出たレコード ・ET-1514の解説書に載っている ] と同一人物だと思われますので、アーベントロートと直接の接点の有った方が書かれている内容として、 信用して読んで良いと思われます。 Prof.Dr. カール・ラウクスはこの事典で、アーベントロートが活動した地について 「ドイツ国内の音楽都市のほとんどすべて」 とともに以下の地名もアーベントロートが活動した地として挙げています。 Frankreich , Belgien , Holland , England , Schottland , Norwegen , Dänemark , Schweden , Rußland , Ungarn , Rumänien , Tschechoslowakei , Polen , Osterreich , Bulgarien , Italien , Schweiz このドイツ語表記での国名を日本語に訳すと、 フランス ベルギー オランダ 英国 スコットランド ノルウェー デンマーク スウェーデン ロシア ハンガリー ルーマニア チェコスロヴァキア ポーランド オーストリア ブルガリア イタリア スイス 本が出版された年から判断して、第二次大戦後に客演した国の名前も含まれています。 (2)いちさんから教えて頂いた、 オランダの新聞のアーカイブが検索出来るサイト http://www.kb.nl/ http://kranten.kb.nl/index2.html 検索しますと、かなり、コンサート情報やコンサート評、ラジオ番組表などが出てきます。 ここの情報を見る際に注意すべきだと思うのは、新聞というのは (現代においてもそうですが) ・現在進行形で情報が載るため、載っている予定は実現しないこともある ・全部正しい訳ではない、間違いも載る可能性がある という点です。 1929年08月01日の記事に、 “アーベントロートがケルン市の音楽監督に なるまでの経歴を紹介している・・・と思われる” 辺りがあるんですが、その続きに ブダペスト ポーランド (ワルシャワ、クラクフ、ウッチ、プロヴィンツ・ポーゼン) ロシア (モスクワ、ペトログラード[今のサンクトペテルブルク]) スウェーデン イタリア 英国 (ロンドン、リヴァプール) スコットランド (グラスゴー、エディンバラ、ダンディー、アバディーン)、 パリ と、地名が載っています。 AltaVista(http://babelfish.altavista.com/tr)で 英語に翻訳して読んだ感じでは、アーベントロートが客演した地を挙げている、 と思われます。 (3)Tahra のCDに付いてくるライナーノートには大変貴重な情報が載っていますが、 そこにもアーベントロートが客演した国、地名はかなり詳しく載っています。 TAH141/142 には、 ワイマールにあるアーベントロートの日記を見て確認したらしい内容として書かれていたものから、 アーベントロートが東ドイツ以外へ旅行した記録として URSS 1951年01月 Poland 1954年05月 Finland 1954年11月 Bulgaria 1955年04月 Hungary-Czechoslovakia 1955年11-12月 とありました。 |