2004.09 |
◆ 1951年以降 URANIA RECORDS からレコードで出ていた アーベントロート指揮の録音について URANIA RECORDS の LP [ URLP401・URLP7112・URLP7117・URLP7147・URLP7157] こちらをお持ちの方から教えて頂いて分かったこと、 また、Music&Arts のCDの解説書( M&A 1065 、M&A 1099 ) から知ったこと、知人に聞いて分かったこと、 等の情報をこのページでまとめてみたいと思います。 Music&Arts のCDの解説書( M&A 1065 、M&A 1099 ) の「 Abendroth on Urania 」という項に、 1951年以降、アメリカで URANIA RECORDS からアーベントロートの様々な録音がレコードで出ていたことが 書いてあります。 (ブルックナー4番 [ URLP401 ] など。) この「 Abendroth on Urania 」という項に、大変気になる記述があります。 >One Urania issue listing another conductor was actually an >Abendroth recording , according to Deutsches Rundfunkarchive records. >The performance in question , Malipiero's Violin Concerto >(with violinist Fritz Kirmse),appeared on URLP7112 with >Rolf Kleinert credited as the conductor . >This broadcast was recorded in Leipzig on January 9 , 1950. 最初これを読んだ時私は、 “マリピエロ・ヴァイオリン協奏曲は Rolf Kleinert (ロルフ・クライナート)が指揮者として記載されてはいるが Deutsches Rundfunkarchive によると、アーベントロートの録音の1つだ” という意味で取り、(私自身の知る限りでは)まだCD化されたことが無いと思われる この録音のことが大変気になりました。 Music&Arts のCDの解説書を書いた Mark W.Kluge が、 Deutsches Rundfunkarchive に問い合わせて確認をした上で、 2001年にこの記述をしている様子なのです。 http://www.rso-berlin.com/orchester/geschichte.htm 1959-1973年、ベルリン放送交響楽団の首席指揮者だった クライナートに関してその後知人に聞いてみましたら、 クライナート指揮と記載のある 現代作品の録音に関しては 本当は他の指揮者が振ったものだが、クライナート指揮、として出てしまった録音は 他にもいくつかあるらしく、未だにはっきりしないものも多いらしいのです。 (戦後、東独で現代作品を進んで指揮したのが アーベントロート、ケーゲル だったそうですので、 クライナート指揮となっているもののうち実際は アーベントロート 又は ケーゲル 指揮では・・・ という録音もいくつかあるらしいです 。) 人を介して聞けた話でしたので、これがLP限定の話なのか、CDに関しても言えるのかは、 私の方では分かりません。 そして URLP7112 のマリピエロ・ヴァイオリン協奏曲の録音に関しては、 Music&Arts の解説書にあった通り アーベントロート 指揮 とのことです。 ■ URANIA RECORDS・LP [ URLP401・URLP7112・URLP7117・URLP7147・URLP7157] の情報はコチラ。 (私自身の知る限りでは)URLP7112 のマリピエロ・ヴァイオリン協奏曲は、 まだCD化されたことが無いと思われるアーベントロート指揮の録音の1つです。 なお[ URLP7044 ]は、 ヘルマン・アーベントロート指揮、プフィツナー : 小交響曲(Kleine Sinfonie)が収録されていた そうで、この録音はOtaken Records (太田憲志氏によるSPモノラル盤復刻専門CD-Rレーベル)TK-5902で聴くことが出来ます。 ■ URANIA (現在流通しているURANIAとは別会社で、現在入手不可のCD。 URANIA RECORDS で出ていたLPを元に作成されたCDの様です) の詳細情報はコチラ。 過去にCD化されたことはあるが、現在大変入手が難しいアーベントロート指揮アミロフの録音が入ってます。 ポポフ交響曲第2番「 Patria 」、これもかつて URANIA RECORDS からLPで出ていたそうです。 *** ←LP・CDの番号にこの印の付いたものは、自分は所持していません、データのみ。 |
URANIA RECORDS (LP) |
年 | オケ | LPの番号 |
ブルックナー : 交響曲第4番 ヘルマン・アーベントロート指揮 |
1949? |
Symphony Orchestra of Radio Leipzig ライプツィヒ放送交響楽団 |
URLP401 *** |
プフィツナー : 小交響曲(Kleine Sinfonie) ヘルマン・アーベントロート指揮 この録音はOtaken Records (太田憲志氏によるSPモノラル盤復刻専門CD-Rレーベル)TK-5902で聴くことが出来ます。 |
? |
Leipzig Gewandhaus Orchestra ライプツィヒ・ゲヴァントハウス |
URLP7044 *** |
マリピエロ : ヴァイオリン協奏曲 ヘルマン・アーベントロート指揮 [ Rolf Kleinert (ロルフ・クライナート)が指揮者として記載されている] ライプツィヒ放送交響楽団 Fritz Kirmse (ヴァイオリン) January 9 , 1950 * 他に収録されている録音: Rakov : Violin Concerto [ Arthur Rother(conductor) , Saschko Gavrilov(violin) , Symphony Orchestra of Radio Berlin ] |
1950.01.09 |
Symphony Orchestra of Radio Leipzig ライプツィヒ放送交響楽団 |
URLP7112 |
アミロフ : 「 Caucasian Dances (Azerbaijan Mugams = アゼルバイジャン・ムガーム) 」 ヘルマン・アーベントロート指揮 ライプツィヒ放送交響楽団 1952? * 他に収録されている録音: Arensky; Silhouettes (2nd Suite) [ Felix Lederer(conductor) , Symphony Orchestra of Radio Berlin ] Liadov : Baba Yaga [ Walter Schartner(conductor) , Symphony Orchestra of Radio Berlin ] 付記: Fikret Amirov (フィクレト・アミロフ)の Azerbaijan Mugams は Shur - Azerbaijan Mugams No.1 Kürd Ovshari - Azerbaijan Mugams No.2 の2曲があり、アーベントロートが指揮しているのは No.2 の方。 アミロフは1949年に国家賞を受賞、1965年にはソヴィエト連邦人民芸術家の称号を得ている。 |
1952? |
Symphony Orchestra of Radio Leipzig ライプツィヒ放送交響楽団 |
URLP 7117 |
チャイコフスキー : 交響曲第6番 ヘルマン・アーベントロート指揮 |
1952? |
Symphony Orchestra of Radio Leipzig ライプツィヒ放送交響楽団 |
URLP7147 *** |
ムソルグスキー : 展覧会の絵 ヘルマン・アーベントロート指揮 |
1952? |
Symphony Orchestra of Radio Leipzig ライプツィヒ放送交響楽団 |
URLP7157 *** |
URANIA (CD。現在流通しているURANIAとは別会社で、現在入手不可。 URANIA RECORDSで出ていたLPを元に作成されたCDの様です。) |
年 | オケ | CDの番号 |
アミロフ Caucasian Dances 「 Azerbaijan Mugams (アゼルバイジャン・ムガーム) 」 ポポフ 交響曲 第2番「 Patria 」 ヘルマン・アーベントロート指揮 ライプツィヒ放送交響楽団 1952 * 他に収録されている録音: Liadov : Kikimora [ Czech Radio Orchestra , Vaclav Smetacek ] Liadov : Scena [ Berlin Symphony Orchestra ,Otto Dobrindt ] Dargomyzhsky : Kazachok [ Czech Radio Orchestra , Zdnek Kosler ] |
1952 |
Leipzig Radio Orchestra ライプツィヒ放送交響楽団 |
ULS 5156-CD *** |